中間管理職の仕事 - 情報伝達のアレンジ

自分がまさに中間管理職ど真ん中なので、中間管理職の仕事を可能な限り自分なりに言語化してみようと思い、ざっくばらんに思ったことを書いていく。 今回は、情報伝達について。 組織がコンパクトであれば、中間管理職など必要はない。トップの意思がダイレ…

2023年のふりかえり

毎年恒例のふりかえりです。 去年はこんな感じでした。 daiksy.hatenablog.jp 今年の一番のハイライトはなんといっても単著を出せたことでした。 スクラムの拡張による組織づくり──複数のスクラムチームをScrum@Scaleで運用する WEB+DB PRESS plus作者:粕谷 …

WEB+DB PRESSの思い出 #wdpress #wdpress_party

みんな書いてくれ。僕も書く https://t.co/dVOaPaERwY— songmu (@songmu) 2023年9月7日 書くぞ!!!!!!! WEB+DB PRESSには過去何度か記事を書かせていただき、その流れで著書まで出していただくことになり、自分の人生に大きな影響を与えてくれた雑誌で…

Scrum@Scaleの日本語書籍を出版します & 執筆の様子の記録

実は密かな長年の夢だったのですが、この度、技術評論社さんから単著を出版することになりました。 Scrum@Scaleの解説書で、全編書き下ろしです。 紆余曲折があり編集者さんに本を書きませんか、と打診いただいてから2年半ほどの大仕事でした。 Scrum@Scale…

RSGT2023でDJをしました(?)

今年のRSGT2023でkyon_mmさんのサポートとして登壇をしました。 confengine.com ぼくの担当はセッションの内容にあわせてBGMを流す、というもので、「スクラムのカンファレンスでDJをする」という世界でもそんなに何人もいないであろう体験をしたので、その…

2022年のふりかえり

毎年恒例のふりかえりです。 去年はこんな感じでした。 daiksy.hatenablog.jp 今年は自分がこれまでにやったことが無い仕事にいろいろとチャレンジできて充実していましたが、そのために疲れたなーという1年でした。年末年始はあまり予定を入れずにゆっくり…

社内コーチズクリニックをつくった

コーチズクリニックとは? こちらのスライドが詳しい。 speakerdeck.com Regional Scrum Gatheringや、スクラムフェスなどのカンファレンスで設けられる相談の場 カンファレンス参加者が、同じくカンファレンスに参加しているアジャイルコーチに個別相談がで…

会社でチームトポロジー読書会を完走した

『チームトポロジー』の読書会を会社で半年かけて完走した。 チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計作者:マシュー・スケルトン,マニュエル・パイス日本能率協会マネジメントセンターAmazon この本は、翻訳レビューにも参加さ…

定例会議のカレンダーを整理した

リモートワークは会議室という物理的な制約がないので、ミーティングし放題だ。加えて、オフィスでその人の席まで歩いていってちょっと声をかける、ということができないので、そういうことをしたい場合は30分のテレビ会議を設定する、というようなことにな…

"スクラムをスケールする手法" について取り組みの「推移」を話そうと思ったわけ - RSGT2022で発表してきました

Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 にプロポーザルを採択していただき、登壇してきました。 2018年以来になります。前回は、当時まだ今ほど浸透していなかった「リモートワーク」をテーマに発表しましたが、今や自分もRSGTそのものにオンラインで参加する…

はてなブログおみくじ2014

[//blog.hatena.ne.jp/-/campaign/omikuji2014:title=はてなブログおみくじ2014]

2021年のふりかえり

毎年恒例のふりかえりです。 今年は登山という新しい趣味をはじめたり、転職したりと変化の多い1年でした。 とはいえ、新型コロナウィルスが油断できない状況でなにかと不自由な1年でもありました。 去年のふりかえりはこちらです。 daiksy.hatenablog.jp 1…

新しい会社に入社してから7ヶ月でスクラムマスターとしてやったこと

いよいよ RSGT2022が迫ってきましたね! これはRSGT2022を待ちわびるアドベントカレンダーの記事です。 qiita.com RSGT 2022では、1月5日の14時からRoomCにて「Scrum@Scaleの理論と実装 - 組織をリファクタリングしながらスケールする」というお話をさせてい…

スクラムマスターって何をする人なの?

これは Chatwork Advent Calendar 2日目のエントリです。 また、このエントリの公開日翌日に開催される"だいくしーのスクラムBar #1" で取り扱うテーマについての詳細な解説記事も兼ねています。 chatwork.connpass.com スクラムマスターって何をする人なの…

アジャイルな見積もりを理解する「コース定数」という概念

アジャイル開発をはじめて体験すると、いろいろな考え方を身につけるために苦労をすることがあります。 特に、相対見積もりや、ベロシティによる経験主義的な見通しの取り方について、実際に経験せずに理解するのは難しいようです。 そこで今日は、日常生活…

デイリースクラムでの掛け声

会社でひとつのチームのスクラムマスターをやっていて、デイリースクラムがオンラインということもあってか、なんとなくだらだらと終わっていくのが気になっていた。 前職では、いつのころからかデイリースクラムの終わりに掛け声をやって終わるという流れだ…

エンジニアリングマネージャとして会社にジョインするのは難しい

新しい会社に入社して1ヶ月半経った。 今回はエンジニアリングマネージャとしてのポジションでの採用で、過去4回の転職はすべてアプリケーションエンジニアとしての採用だったので、その差分に若干戸惑っている。時勢的にフルリモートワークというのも大きい…

登山のド素人が1ヶ月でテント泊をやるまでの道のり

コロナ前にたびたび集まって酒を飲んでいた友人たちと、このご時勢で集まれなくなったのだが、彼らはなにやら最近登山に熱中しているらしい。そんな様子をしばらく対岸から眺めていた。 事の起こりは3月の末。その友人たちと琵琶湖疏水を大津から蹴上まで歩…

なぜスクラムチームをスケールしたくなるのか

Nexus, Scrum@Scale, LeSS, SAFeなど、スクラムチームをスケーリングする手法はたくさん存在する。 しかし、アジャイルコーチなどに、「スクラムをスケールするにはどうすればいいですか?」と聞くと「そもそもスケールをするな」と言われることもある。ぼく…

2020年のふりかえり

今年でいよいよ後厄が終わります。コロナなどでたいへんな一年でしたが、公私ともに充実した良い一年でもありました。 去年はこんな感じでした。 daiksy.hatenablog.jp 買ってよかったもの 例年はあまり「買ってよかったもの」と言われてもピンとこない生活…

『わかばちゃんと学ぶサーバ監視』監修の裏話

12/22(火)に発売の書籍、『わかばちゃんと学ぶサーバー監視』と、それに先駆けて本の前半部分を技術書典で頒布した『マンガでわかるサーバー監視入門』を監修させていただきました。 わかばちゃんと学ぶ サーバー監視作者:湊川あい発売日: 2020/12/22メディ…

エンジニアメンター1on1のやりかた

社内勉強会で発表した内容を外向けに編集して書きます。 ぼくが勤める会社では、エンジニアメンターという制度があります。 developer.hatenastaff.com エンジニアメンターは定期的に1on1を開催するのですが、1on1は突き詰めて考えていくととても難しいもの…

監視の最初の一歩目とそこからの育て方

はやいものでもう12月。今年もアドベントカレンダーがはじまりました。 本エントリは、Mackerelアドベントカレンダー2020の初日です。 監視は難しい Mackerelがローンチしてから6年が経ちました。この6年間、ぼくもほぼMackerelに関わる仕事をし続けています…

ついに覚悟を決めて在宅ワーク環境を整備しはじめた

今年の3月から自宅で仕事をしているのだけど、緊急避難的な措置だと思っていたので特に環境を整えたりはせず、リビングで膝の上にMacbookを置いて仕事する生活を半年ほど続けてきた。 そうこうしていると勤め先から今後2年間のワークスタイルの方針が提示さ…

WDP誌で『インフラ障害対応演習』という特集記事を書きました - 内容と裏話 -

10月24日発売のWEB+DB PRESS vol.119 にて『インフラ障害対応演習』という特集記事を執筆しました。 ボリュームは25ページです。 WEB+DB PRESS Vol.119作者:平野 昌士,じまぐ,向井 咲人,穴井 宏幸,外松 俊尚,粕谷 大輔,杉山 阿聖,坂本 耕平,牧 大輔,altnight…

てがきブログ

スクラムマスターって何をする人? への答え - SCRUM MASTER THE BOOK

SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ作者:Zuzana Sochova発売日: 2020/09/09メディア: 単行本(ソフトカバー) 『SCRUM MASTER THE BOOK』を読んだ。 この本は、長年多くのスクラムマスタ…

技術文書の執筆にめちゃくちゃ便利なtextlint

現在、少し長い技術文書を執筆する機会があって、ここ半月ほど毎週末にまとまった文章を書いている。 ここまで長い文書をまとめて書くのは、大学の卒業論文以来かもしれない。 書くにあたって、だいたいのエンジニアがそうするであろう振る舞いとして、『理…

オンライン登壇のノウハウゲット - スクラムフェス大阪で話してきました

スクラムフェス大阪というイベントに参加してきました。 www.scrumosaka.org プロポーザルを採択いただき、登壇する予定だったのですが、昨今の情勢を踏まえてオンライン開催に切り替わり、人生初のオンライン登壇にチャレンジしました。 今回の発表資料はこ…

大規模なプロジェクトでのアジャイル - More Effective Agileの読書メモ

大規模: 2つ以上のアジャイルチームが必要なプロジェクト 大規模プロジェクトにおけるアジャイルの変更点 創発的な設計 -> ウォーターフォールのように全ての作業を事前に完了させる必要はないが、標準的なアジャイル開発よりも事前に完了させなければならな…