ポジティブなフィードバックをちゃんとやる

美容院で毛染めをした。

自分は肌が弱く、毛染めをするとだいたい翌日は頭皮がひどく荒れる。

いつもはそれを我慢して、頭皮がヒリヒリするのに耐えながら毛染めをしてもらい、2, 3日はそれを引きずるという状態だったのだが、ちゃんと相談したらいいじゃないか、とふと思い、あるとき事前に「頭皮の荒れがしんどいのですが、それを抑えて毛染めをする方法はありますか」と美容師に伝えた。

そこから、頭皮を保護するスプレーを厚めにするなど、いろいろな試行錯誤をしてもらっていたのだが、ついに頭皮が荒れずに毛染めに成功することができたため、そのことを美容師に伝えた。するとその美容師は軽く小躍りするようなリアクションとともに「よかったー」ととても喜んでくれた。

自分の仕事が成功するのは気分が良い。気持ちがとてもよくわかるので、こちらも嬉しくなった。

以前自動車を購入した際、それは新車だったのだが、納車のタイミングで担当営業の人が「ここにとても小さなキズを確認しています」と申告してくれた。

言われなければ気づかないほどの傷なので、こちらとしても特に気にするものではない。こんな小さなキズまで正直に伝えてくれて、誠実な担当者だなと思ったので、納車後のアンケートにそのことを書いた。

後日、その車の点検のためにディーラーに立ち寄った際、その担当者がうれしそうに話しかけてくる。「先日の納車の際に、アンケートに書いていただいたことがきっかけで、表彰されました。ありがとうございます」とのことであった。

良い仕事が評価されるのは良いことだ。それを聞いたこちらまで嬉しくなった。

我々はプロとして仕事をしているわけだが、その仕事がうまくいったという手応えを感じる機会はそれほど多くない。

あなたの仕事は素晴らしかったですよ、と思ったときはちゃんとそれを伝えるべきである。それが巡り巡って少しずつ全体の仕事のクオリティを高めることに繋がるはずだ。