カレンダーが細切れなので時間はあるのに仕事をする時間がない

これは、以前別のエントリに掲載した当時の自分のカレンダーの様子である。

マネージャーは油断するとカレンダーがこうなる(今はまだだいぶ余裕を保てているが)。

この図を掲載したときは、定例会を整理したという記事を書いた。

daiksy.hatenablog.jp

この記事で書いた当時の自分の文章は、今読んでもおもしろい(おもしろくない)。

このように、10時から16時までのコアタイムは定例ミーティングで埋め尽くされている。これに、採用面接であるとか、突発的な相談ごと、四半期ごとのミーティングなどが数少ない隙間をさらに埋めていく。 ミーティングによって生じるコンテキストスイッチに脳は破壊され、ミーティングの合間の30分間はお手洗いや次のミーティングの準備、あるいは脳を休めるためのTwitterによって無為に消費される。マネージャーとして、組織を改善する施策やアイデアを時間をかけて練ったり、メンバーに自分の考えを伝えるための書き物などをしたくてもそんな時間はどこにも残されていはいない。

ここでは、30分の細切れの時間がたくさんあってもなにもできないということを書いたが、最近は1時間や2時間まとまった時間があったとしても、コンテキストスイッチの切り替えに苦戦したり、Slackでなんやかんやナッジング活動をしていたらすぐに吹き飛んでしまう。こういうことが積もり積もって、気がついたら1週間なにも仕事が進んでいない(実際には仕事はできているが、自分がやりたいと思っていたことができていない)、みたいなことがある。

こういう話を1on1でメンターとしていたら、メンターから良いアイデアをもらった。

「自分のやりたい仕事をあらかじめ声高らかに宣言しておけ」というのである。

マネージャーという生き物は信頼貯金を失うのをなによりも恐れている。 あらかじめ宣言していたことができていない、というのは、信頼貯金の損ね方の中でもかなりダメージの大きい部類に入る。なにより、やると言ったことができていないのは普通に恥ずかしい。

このような危機感が背景にあれば、細切れだろうがなんだろうが時間を捻出して仕事を前に進めなければという気持ちが湧くであろう。

それを、1週間ごとにでも宣言しておけば、さすがに何も手を付けられない日が2, 3日あったとしても他の日を使って時間を絞り出すことができるであろう。

この"信頼貯金の喪失の危機を用いた背水の陣"は、たしかに効果がありそうだなーと思ったのだった。背水の陣なので、失敗したらダメージもでかいけど。