2025年のふりかえり

今年はなんやかんやで良い1年だった気がする。

仕事

去年の5月に出戻りをして、そこから丸1年と少し経った8月から「技術グループ長」というポジションに着いた。会社の技術組織の「人と組織」に責任を持ついわゆるVPoEポジション。CTOと役割分担を試行錯誤しつつやっている。仕事柄、日々のトラブルシューティングや、泥臭い仕事が多く、あまり外に書けることは無いのだけど、エンジニアが事業に貢献して、顧客に価値を届けるためにできることはなんでもやる、という感じ。

表に言える仕事としては、社内でも新しいポジションであるエンジニアリングマネージャー職のキャリアラダーと評価軸をつくった。 その内容を簡単にまとめたものは、先日のイベントで紹介している。

あとは採用活動に多くの時間を使ったが、ちょっとこれは課題が多くある1年だったなーという所感。

出戻り前の2016年以来9年ぶりに(え!?9年マジで!!?)サマーインターンの実行委員長をやった。これはたいへん盛り上がり、やっていて楽しい仕事だった。体制づくりを引き続きやるために、来年もまた委員長をやる予定。いろいろおもしろことを考えたいね。お楽しみに。

社外活動

目の前の仕事に集中したかったのでアウトプットは控えめ。ただ、コロナで引きこもり癖がついたのを解消したいのと、仕事柄いろんな人に会うべきだろうと思ったので登壇はしないまでもイベントなどは積極的に参加しようと心がけ、スクラム道関西とかに時々遊びに行った。

主だった登壇は3件ほど。

EM Conf 2025

EM Confの登壇は評判が良かった。EM Conf 2026は残念ながら落選。次はおもしろい話ができるように考えよう。

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DevOpsDays Tokyo 2025 (opening keynote)

DevOpsDaysではキーノートの機会をいただいた。人生で初めての大役。準備期間も2ヶ月くらいずっとこのことばかり考えて準備してた。

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Developers Summit 2025 KANSAI

招待講演の枠で登壇の機会をいただいた。アンケートの結果は好評で一安心した。

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EM Lounge

メインスタッフの1人として開催。ちょっと間が空いてしまったけど来年もやるつもり。

Engineering Managers Lounge - connpass

ランニング

今年はなんといっても走った1年だった。まさか自分がフルマラソンを完走することになるとは、未だにちょっと信じられていない。

来年

来年は引き続き仕事がたいへんだと思うけど、成果を出せるようにがんばる。仕事でしっかりを結果を出して、アウトプットの量も増やしていけるといいな。

47歳男性が1年でフルマラソンを完走するまでの道のり

1年ほどトレーニングをして、先日のみえ松阪マラソンで完走できた。人生初のフルマラソンである。

正直自分の人生の中で「フルマラソンを完走する」というアチーブメントが存在するとは今年の春頃まではまったく考えたこともなかった。

いざ、フルマラソンに挑戦しようと思い立ってから、インターネット上のありとあらゆる初心者による体験記を読み漁り、自分の準備方法で大丈夫なのかと気を紛らわせ続けてきたので、後にマラソンに挑戦しようとしている同じような人々に向けて自分も書き残しておこうと思う。

2024年11月

もともと登山が趣味であり、昨シーズンはじめて雪山登山を経験した。このシーズンも一度はやっておきたいと思い、その体力づくりだと思い立ってなんとなく走り始めたのがこの頃。

とはいえ、日頃の運動不足もあり、キロ9分以上のペースで2km走ると限界という体たらくであった。

2024年12月

12月も引き続き似たような感じで走ってはいた。週2~3回。15分走ると疲れるのでまとまった時間は必要無く、昼休みに近所を走っていた。

ちょうどこのタイミングで、ランニングを習慣にしている人から「最初はゆっくりでいいので継続するのが大事ですよ」とアドバイスを貰い、まずは継続して習慣化することを意識した。しんどいと嫌になるので、しんどくならない範囲を心がけ、キロ9分のペースで2kmほど走るのを繰り返した。

2025年1月

当初の予定どおり雪山登山として武奈ヶ岳に遊びに行ったのであるが、まったく太刀打ちできず敗退。我ながら体力不足を嫌というほど痛感し、このままではいかんと決意した。ちょうどそのタイミングで読んだ書籍で、雪山登山に必要な体力を計測する手段を学び、それと同等の運動ということで手軽なランニングをもうちょっと頑張ろうと決意を新たにした。

daiksy.hatenablog.jp

そうして引き続き継続した結果がこちら。

続けていれば成長はするもので、キロ8分40秒ほどで2kmを少し超えるくらい走れるようになってきた。

2025年2月

2月になるとキロ8分で3kmほどは走れるようになってきた。

ちょうどこの頃、元同僚が淀川の河川敷で開催されているマラソン大会に出場しているのをSNSで見かけた。

調べてみると、この時期は月2回ペースで開催されていることがわかった。なにか目標があるほうがモチベーションも湧くだろうし、自宅からも近いので自分もチャレンジしてみようと5kmの部にエントリした。

まだこの頃は5kmは自分にとって途方もない距離であった。

3月の淀川のマラソン大会に向けて5kmを2度ほど走ったが、相当気合を入れないと走れなかった。

2025年3月

3月2日に開催された大阪淀川マラソンの5kmの部を37分27秒で完走。

月間走行距離がフルマラソンの距離を超えて喜んだ。

まだ5kmは気合が必要な距離であるものの、日常的にキロ7分半のペースで3kmは走れるようになり、ランニングはもう習慣化したと言ってよいだろうと自信がついた。

2025年4月, 5月, 6月

黙々とランニングを続け、少しずつ距離も伸びてきた。5月以降は日々のランニングでも5kmは走れるようになってきて、5km走るとさすがにそれだけで昼休みが終わってしまうので朝の始業前に走るようになった。

週末に余力があるときなどは10kmにチャレンジすることもあり、淀川マラソンの10kmの部にエントリした。

このペースであと半年トレーニングをすれば、フルマラソンも夢じゃないかもしれないと思い、チャレンジを決意。いろいろとリサーチをして、みえ松阪マラソンにエントリした。

2025年7月, 8月, 9月

7月に淀川ナイトマラソンの10kmの部を1時間14分10秒で完走した。

暑さがきつくなってきて、この頃には日が昇ると危険な暑さになっていたこともあり、早朝の日の出前から走るのが習慣になっていた。

9月ごろからは、平日は6kmコンスタントに走れるようになり、今でも平日6kmというのが朝走るのにも距離も時間もちょうど良いルーチンになっている。

また、9月には神戸空港の滑走路を早朝に走る、というランイベントに参加した(保安上の理由から撮影はOKだがインターネットでの公開はNGのためGPSログのみ掲載)。

2025年10月, 11月

暑さも和らぎ、フルマラソンへの準備を本格化。10月と11月は月間100kmを目標とした。

ロング走の経験を積むために、10月4日に20km走にチャレンジ。意外と余裕を持って走り切れた。

その後マラソンの先輩でもある友人と10月25日に30kmにチャレンジ。3時間59分かけて走り切れたのだがかなり限界に近く、フルマラソン当日までにもう1回30kmを走っておくと良いとアドバイスされていたものの、これをもう1度やる気持ちにはなれず、フルマラソン当日まで30kmは走らなかった。

その後は週3回程度の頻度で、平日は6km、週末は10kmを走りつつ、11月23日に20km、11月29日に2時間走(15km)をロングの練習として走った。

2025年12月

最後の追い込み期間。

12月7日にハーフを走り、あとは疲労を抜きつつ調整期間とした。

12月16日に軽く4km走ったのを最後に休養して、12月21日にみえ松阪マラソンで42.195kmを6時間29分(ネットタイム6時間13分)で完走した。

走り終わったら、もうフルマラソンはこりごりだ、という気持ちになるのかなと想像していたが、意外にも達成感のほうが強く、次は6時間以内に完走したいという気持ちになっている。

完走メダルが宝物のように尊い

ちなみにこの期間で体重は5km減。最大酸素摂取量の推定値はめちゃくちゃ上がった。

36→47.6

マネージャーは何が楽しくてやれる仕事なの?

これは「あらたま・いくおのAdvent Calendar 2025」5日目のエントリです。

昨日はyuya moriさんの『「マネジメントやるのもその育成も無理ゲー」を整理する』でした。

ぼくがこのアドベントカレンダーに登録しようと思ったのは、「あらたま・いくおのマネジメントRadio」がとても好きだからです。

ぼくは言語優位・視覚優位なタイプで、耳からの情報処理があまり得意ではなく、Audibleやポッドキャストを聴く習慣はほとんどありません。ですが、お二人のポッドキャストは、仕事柄共感することも多く、自分にとって身近な話題が多いのですんなり聴くことができ、いつも楽しませてもらっています。

お二人のお話を聴いていると、「いつも楽しそうだな〜」と微笑ましい気持ちになります。マネジメントにまつわる話題なので、時にはシビアな話もあるわけですが、そういうときにもあまり深刻さは感じません。きっと日頃の仕事も楽しみながら取り組んでいらっしゃるのだろうな、という気がします。

さて、ではお二人をはじめとする、世の中のマネージャーは、いったいなにを楽しいと感じて仕事をしているのでしょうか。他人のことはよくわからないので、自分がどう考えているのかを、このエントリでは考えてみようと思います。

マネージャーのやりがい・楽しさ......の本音

カジュアル面談、採用面接、1on1、飲み会の雑談、などなどマネージャーという仕事をしていると、あらゆる場面で「マネジメントの醍醐味や面白さはなんですか?」と聞かれます。これまでに何回聞かれたか、正直もう覚えていません。体感では年に50回くらいは聞かれる気がします。そのくらいの頻出質問です。

これだけ何度も聞かれると、回答も定型化していて、いつも自分は次のように答えます。

「マネジメントはテコの作用を効かせる仕事なので、1人ではできない大きな成果をチームとして出せたときの幸福感が醍醐味です」

これはまぁそのとおりなので嘘ではありません。でも少し取り繕った、"よそ行き"の答えです。

大きな成果は、それを得られるまでに時間がかかるし、成果が出たとして、マネージャーの役割からするとどこまで自分が貢献できたのかわかりづらいものです。本音を言えばもっと短期的な成果も実感したい。もっと踏み込んで正直なことを書くと、エンジニアとしてコードを書いていたときに感じていた「ものづくりの醍醐味」よりおもしろい仕事を、実は自分はまだ知りません。

なので、週末になると自分は時々ものづくりの楽しさと、短期的な達成感を味わうためにガンプラを作ります。

これを考えたきっかけがありました。先日、ある人から「会社でマネジメント研修を受講しているのだが、他のマネージャからマネジメントの醍醐味を教わる、という宿題が出ており、回答をもらいたい」という連絡を貰いました。ああ、いつもの質問だな、と最初は「テコの作用で......」と書いたのですが、質問をくれた人が古くから付き合いのある親しい人だったので、ちょっとだけ本音を混ぜたのです。それが、上に書いたものでした。

決してマネージャの仕事がつまらないわけではありません。ただ、コードを書いていたときのほうが楽しい実感は強かったなぁとふと思ったのでした。

ものづくりが遠ざかる

エンジニアから、本格的にマネージャーになってもう8年ほど経ちました。その8年の間でも徐々にマネージャーとしての役割も変化していき、仕事はだんだん複雑になりました。管掌範囲も広くなりました。1つのプロダクトを開発しているチームのマネージャーだった頃は、プロダクトという具体的なものが身近にあり、それをつくり、育てていくというわかりやすい達成感を得られていました。管掌範囲が広がり、複数のチームやプロダクトを横断するような範囲をマネジメントするようになると、そういった"具体的なもの"が遠ざかっていきます。ガンプラのようにわかりやすくできあがっていくようなものは、仕事としては自分の手の中にはもうありません。自分の行動が成果に結びつくまでのリードタイムもだんだんと長くなっていきました。

自分はなぜ、この状況で嫌気をさすことなく働けているのだろう?

マネージャになるぞと思った原点

少し話は変わりますが、自分が社会人になったのは2001年です。もう24年も前のこと。

若い頃は、自分の身の回りでは「IT業界 = 3K(きつい、帰れない、給料が安い)」などと揶揄されていました。

参画する現場はいつも炎上していました。終電までに仕事が終わらないので、職場の近くのマンガ喫茶で寝て、翌朝また出社するという生活をしばらくしていたせいで、今でもマンガ喫茶に入ると気分が悪くなります。

なんとかしないとこの仕事を長く続けるのは無理だ、と当時すがるような気持ちで学んだのがアジャイルでした。

自分がリーダーシップを発揮して、ある程度裁量をもって仕事の計画ができるようになると、徹夜や休日出勤をすることはほとんど無くなりました。案件のめぐり合わせのような運も良かったのだと思いますが、プロジェクトマネジメントの能力も多少備わっていたのでしょう。

自分がアジャイルを学んだり、スクラムマスターであることを自覚して仕事をするようになったりした動機は、「二度と自分や、自分の身近な人を仕事で炎上させない」というものでした。実際、自分の覚えている限りでは自分が直接担当した仕事で大きな炎上は未だに経験していません。そしてその延長線上に、今の仕事があります。

令和の時代になり、さすがに自分が若い頃のような「週末まで家に帰れない」といった仕事はほとんど見かけなくなりました(見かけないだけでどこかに存在しているのかもしれませんけど)。IT業界は、比較的仕事がしやすい業界になったような気がします。こういう環境になったことに対して、自分の若い頃からの取り組みが多少なりとも貢献しているのではないかな、と感じることも時々わずかにあります。

自分がマネージャをやる理由はこれなのでした。

「人々が、いきいきと仕事をする環境をつくり、維持すること」

この状況を多少なりとも実感できることが、「自分の仕事の喜び」なのでした。これが続いていられるのなら、ものづくりは週末にガンプラを作るだけで別にいいや。

エンジニアリングマネージャー向けの社内勉強会を主催した

今年、技術組織のマネージャーとしていろいろな仕事をしたが、その中でも大きい仕事のひとつが、社内のエンジニアリングマネージャー(以下EM)の育成や評価制度を整えることだった。

およそ1年近くかけて、社内のEMの仕事と各グレードごとの期待を整理し、具体的な評価基準をつくった。その様子の一部は今年のデブサミ関西の招待講演でEMの評価の考え方の一例として紹介した。

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それと並行して、社内で現在活躍中のEMや、EMをキャリアの選択の一つとして考えているエンジニア向けの育成の観点から、社内勉強会を主催した。このエントリでは簡単にその様子を紹介する。

『エンジニアリングマネージャーのしごと』を学ぶ

はてなには「すくすく開発会」という社内コミュニティがある。

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そのサブグループとして、EM部会というものがあるのだが、夏頃にそれを主導していたEMが育休に入ることになり、自分が引き継ぐことになった。

ちょうどEMの評価制度づくりが進んでいることもあり、この機会にEMの育成機関としてうまくこの勉強会を使えないかと思案して、数カ月ほどかけてシリーズものの勉強会をやることにした。

EMとして技術的な分野に関してははてなのエンジニアは日頃から学習に慣れているし、プロジェクトマネージメント的な観点はすくすく開発会で学ぶ機会があるので、ピープルマネージメントを中心に学習機会を設けようと考えた。

たまたまその時期に、オライリーの『エンジニアリングマネージャーのしごと』を再読しており、これでいいじゃないかと思い至った。

読書会を企画することも考えたのだが、読書会は参加者全員に毎回該当箇所を事前に読んでおいてもらうハードルが結構高い。だいたいいつも初回は大勢参加してくれるが、回を重ねるごとに人が減っていく。それに、せっかく社内に閉じた勉強会なのだから、思い切り社内コンテキストに振り切った回にしたほうが面白いのでは、と考えた。

そこで、「『エンジニアリングマネージャーのしごと』を学ぶ」と題して、書籍の目次を手がかりにそのテーマに沿って社内事情を踏まえた共有やディスカッションをする、という形式とした。

ちょうどこのブログを公開する今日までの開催ログは以下となる。

  • 2025-08-27 まず自分を管理しよう
  • 2025-09-10 人間と関わる
  • 2025-09-24 1on1
  • 2025-10-08 その人に合った仕事とは?
  • 2025-10-22 1年でいちばん輝かしい季節(評価)
  • 2025-11-05 人の採用
  • 2025-11-19 人の退職
  • 2025-12-03 人に影響を与えるには?

冒頭で、各回の書籍の内容や、そのテーマについて知っておいてほしいスライド、社内ドキュメントなどを自分が紹介する。そのあとは参加者同士でなるべく具体的に社内の状況や自分の日々の仕事を踏まえたディスカッションをしてもらう。

社内で閉じた会だからこそ、「退職」のような生々しいテーマを扱うことができるし、こういったつらいことと向き合うのもEMの仕事なので、意図的に少しシビアなテーマも扱っている。

いずれもわかりやすい正解があるテーマではないので、すっきりしないまま終わることもあるが、自分以外のEMと知識や経験を共有しあう場としてそれなりにうまくいっているのではないかと思っている。

このエントリで紹介した内容は、次回のはてなエンジニアセミナーでも紹介する予定なので、ぜひご参加いただけるとうれしい。

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1年間ランニング習慣が継続した

今年のはじめに、雪山登山の敗退をきっかけに体力づくりとしてランニングをはじめた。

daiksy.hatenablog.jp

その後習慣化と成長を実感できたり、

daiksy.hatenablog.jp

AIにトレーニングコーチになってもらうとけっこう良い、というブログを書いた。

daiksy.hatenablog.jp

ランニングはその後も継続しており、大会の10kmの部を完走したり、神戸空港の滑走路を走るイベントに参加したりした。

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人生で一度くらいは走ってみるか、とフルマラソンにもエントリした。

mie-matsusaka-marathon.jp

いよいよその本番が近づいている。

今年の頭では9分/km のめちゃくちゃ遅いペースで2km走ると音を上げていた自分が、10月, 11月と月間100km走れるようになった。

3月に書いたブログで38を超えたと喜んでいた最大酸素摂取量の推定値も、45.6まで上がった。

しんどいことが嫌いなので、めちゃくちゃ頑張る、という感覚はなく、とにかく無理をせず続けることを主眼としたのだが、それでも案外このくらいまではやれるようになるのだなと感慨深い。

マネージャーはたしかに孤独だが仲間も大勢いる

あらたま・いくおのマネジメントRadioの最新回(本稿執筆時点)が「マネージャーの横のつながり」だった。

listen.style

あらたまさんや、いくおさんと一緒に仕事をしたことはないが、なぜか出てくるエピソードすべてに身に覚えがある。 社内のつながりを深めたいな、とマネージャー同士が集まるお茶会をやってみたけど、思ったより盛り上がらないとか……。

マネージャーは扱う仕事の性質上、どうしても孤独になる。たとえば5人のチームのマネージャーをやっていれば、同じチームの5人は仲間であるが、とはいえその人たちの人事評価に関することは自分の胸の内にしまっておくしかない。人事評価に関することは、同列のマネージャーが相談相手になるが、その人たちと担当プロダクトについて、チームメンバーと同等の熱量で議論するのは難しい。つまり、自分が所属するどの場に対しても、緊密に相談できることと、できないことがあり、常に「部分的に孤独」という状態になる。

とはいえ、特定のチームのマネージャーであったころは、チームが自分の居場所である、という感覚があった。チームメンバーは自分にとって仲間であり、相談相手でもあった。

これが、現在自分が担当しているような、100人を管掌する横断的なマネージャーとなると感覚が大きく変わる。自分が所属する「チーム」のような身近な枠組みがないため、今まで持てていた「自分の居場所」が無くなって、孤独感がさらに増すのである。

他の人たちは、毎朝チームメンバーと朝会をやっている。自分にはそのような枠組みがないので、独りで1日の仕事がはじまっていく。このような寂寥感は今までに無い経験で、最初はけっこう戸惑った。

前述した「部分的に孤独」な状態は、突き詰めれば社会生活の至る所にある。チームメンバーと家族、友人など所属するコミュニティに応じて共有できることとできないことがあるのが普通だからだ。しかし、レイヤーの高いマネージャーの孤独は、その孤独の範囲がそれらよりも広く感じる。

しかし、このポジションで仕事をして数ヶ月も経ってくると、「自分の居場所」というものの解釈の違いにすぎないことがわかってくる。

これまでは、「5人のチーム」とか「30人の部署」などある程度イメージしやすい範囲が自分の居場所だった。これが「100人の横断組織」とか「数百人の会社」と範囲が拡大したことで、これまであった身近さがなんとなく失われて居場所を喪失したような感覚になっていたが、そうではなくて「100人の組織」が自分の居場所なのだ。

そうなってくると、横断組織の中で中間層にいる人たち、会社の中で同列の人たちなど、これまでの「チームメンバー」の感覚からすると少し距離は遠くなるが、比較的よくコミュニケーションを取るすべての人たちが仲間なのだという当たり前のことに気づく。もちろん、それぞれ人によって相談できる内容は異なるわけだが、「部分的に孤独」な状態はいつものことであるので、さほど気にすることではない。

そうして、この記事のタイトルでもある「マネージャーはたしかに孤独だが仲間も大勢いる」という認識にいたり、気が楽になるのであった。

ChatGPTパーソナルランニングコーチに言われるがままにトレーニングしたら成長してきた

今年の1月の雪山での敗退をきっかけに、体力づくりの必要を強く感じ、ランニング習慣を身に着けてこれまで維持している。

daiksy.hatenablog.jp

daiksy.hatenablog.jp

そんな折、前述のエントリで書いたマラソン大会に一緒に参加した id:syou6162 さんが、ChatGPTをパーソナルコーチとして使っているというのを読んで真似をすることにした。

www.yasuhisay.info

自分はsyouさんのように自動化はしていなくて、単に走ったあとにAppleWatchで計測した記録を手入力している。ChatGPTに渡している記録は次のものだ。

  • 1kmごとのタイムと平均心拍数
  • 気象条件(気温・湿度・風速)
  • 補給の有無
  • その他ランニング中に思ったこと(今日は向かい風がしんどかったとか)

これらの情報を渡して、最後に「今回のランニングを評価してください」と伝えると、毎回レビューをしてくれる。同一スレッド内で継続してやりとりをしているので、ChatGPTは過去のランニングの記録を覚えている。そのため、週3ペースで走れているとか、以前と比べてこの部分が成長している、といった過去からの連続性を伴った評価も、とくにプロンプトで指定せずとも自然とやってくれる。

たとえば、以下はある日のランニングの評価であるが、こういう感じでレビューをしてくれる。

① 前半:超安定のビルドアップ開始
1〜3kmの心拍上昇が 117→128→137 で、非常にスムーズ

ペースも7分台前半で一定。余裕を持ってEペースを刻めている証拠です

② 4km:ややLT寄りの負荷、フォーム維持しつつの快走
心拍144はLT(乳酸閾値)に近く、持久力とスピードの境目をしっかり刺激

「しんどすぎず」「だらけず」な絶妙な調整ができてます!

③ 5km:気合のスパートが見事
ラスト1kmで 6:19/km(最速)!

心拍も156としっかり追い込めていて、VO₂Max向上のトリガーに

もう少し長い距離を走れるようになりたいとか、ペースをもう少し上げられるようになりたい、といった要望を伝えると、1週間の練習メニューを組んでくれる。

これまでは、ネットや雑誌などでランニングのトレーニングメニューについての知識はあったが、自分の体力と照らし合わせて効果があるのかどうかがいまいち良くわからないため、結局はそういう情報を無視して、漫然と走るだけになってしまっていた。しかしChatGPTは自分の走力にあわせてトレーニングメニューをアレンジしてくれるので、まさにパーソナルコーチと同様の効果があり、ある程度信頼して言う通りにトレーニングしようという気持ちにさせてくれる。

また、自分の体力や体質に関する情報はかなりセンシティブであるため、生身の人間に対しては相談しづらかったり、少し見栄を張って伝えてしまったりするが、相手はただの機械なのでなにも気にせずに正直に自分のありのままの状態を伝えることができる。これがかなり良い。

どんな些細な質問も気にせずにすることができるので、ランニング中に水を飲むタイミングとか、風速何メートルでどのくらい普段と違う負荷があるのかとか、ランニング中に気になったことは何でも聞くことができ、それもすごく良い。

ChatGPTの言う通りにトレーニングをしていたら、実際に成長を実感できているので、フルマラソンにもチャレンジできそうな気がしてきた。ChatGPTパーソナルコーチが言うには、11月の神戸マラソンには余裕で間に合う、とのことなのでそれを信じて抽選にエントリした。

半年後が楽しみである。