リモートワークは会議室という物理的な制約がないので、ミーティングし放題だ。加えて、オフィスでその人の席まで歩いていってちょっと声をかける、ということができないので、そういうことをしたい場合は30分のテレビ会議を設定する、というようなことになる。
マネージャーという仕事をしていると、前述のような状況とあいまって1日の大半がミーティングで埋め尽くされてしまう。
たとえば、自分の勤務時間範囲のカレンダーから、「定例ミーティング」だけを抽出してみても以下のような有様だ。
このように、10時から16時までのコアタイムは定例ミーティングで埋め尽くされている。これに、採用面接であるとか、突発的な相談ごと、四半期ごとのミーティングなどが数少ない隙間をさらに埋めていく。
ミーティングによって生じるコンテキストスイッチに脳は破壊され、ミーティングの合間の30分間はお手洗いや次のミーティングの準備、あるいは脳を休めるためのTwitterによって無為に消費される。マネージャーとして、組織を改善する施策やアイデアを時間をかけて練ったり、メンバーに自分の考えを伝えるための書き物などをしたくてもそんな時間はどこにも残されていはいない。
そもそも、メンバーがマネージャーに気軽に相談をしようにも、それを受ける時間すらないのではマネージャーとしても失格な状態である。
これではいけない。自分の仕事と人生を取り戻さねばならない。
そんな折、NAVITIMEの小田中さんのスライドを読んだ。
これは福音!!!
ということで実践してみた。
まず、午前と午後にちらばっている定例を可能な限り午前中に集約する。
次に、自分が見ている複数のチームのメンバーと相談して、「金曜日はチーム定例に出ない」というチャレンジをさせてもらうことにした。チームの定例自体は実施されているが、自分は出席しない、ということだ。これまでも有給をとって定例を欠席することはあったわけだし、週イチくらいなら問題なかろう、という実験だ。これは問題がありそうならやめるつもり。
その結果カレンダーはこうなった。
月-木は思ったほどスッキリとはしていないが、金曜日はまるまるフリータイム。有給取り放題DeepWorkし放題だ。
こうして、晴れやかな気持ちでフリータイムの金曜日にこのようなブログを書く余裕も生まれた。
世のマネージャー諸氏はどんどんこのようにして時間の空白を作っていくべきだ。