リモートワーク時代の今だからこそ、ワーキングアグリーメントを意識したい

ワーキングアグリーメント(Working Agreement)をご存知だろうか。

チームにはさまざまな暗黙の了解がある。たとえば、毎日14:00から昼会(デイリースクラム)をしますよ、とか、実装に着手する前にデザインドキュメントをこのフォルダに作ってレビューに出しますよ、とか、そういうやつである。

ワーキングアグリーメントは、こうした暗黙の了解を明文化し、チーム全員で合意を得ることを言う。

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スクラムチームは、メンバーに自律的に振る舞うことを要求する反面、メンバーに非常に大きな裁量が与えられる。メンバーは基本的に与えられた裁量の範囲であれば、プロダクトのゴールを達成するために何をしてもよい。しかし、我々はチームとして仕事をしているわけなので、チームとしてアウトプットを出すためには個人の自由を制限するようなルールも必要である。たとえば、いくらメンバーがお昼ごはんを食べた直後は食休みをしたい、と言っても、チームとして昼会が定められているのではあれば、それに出席しなければならない。

このようなルールを、チーム全体でひとつずつ決めたり、見直しをしていくのが、ワーキングアグリーメントだ。

昨今の情勢で、世の中は大きくリモートワークに舵を切った。在宅ワークは、オフィスでの仕事以上に各人の裁量が大切になる働き方である。だからこそ、ワーキングアグリーメントを丁寧に決めてチームとしてのまとまりを整えておきたい。