新入社員エンジニアリングマネージャーの入社1ヶ月の仕事

出戻りとして入社して1ヶ月が経ち、試用期間の1/3が終わろうとしています。

前回のエントリにも書きましたが、「技術グループ」というチームを横断した横串のエンジニア組織の専任エンジニアリングマネージャとして仕事を開始しました。

入社前に最初の1ヶ月でここまではやりたい、と思っていたことがおおよそできたような、少し届いていないような、そういう感覚です。

具体的になにをやったのかを、簡単に書いておこうと思います。

観察と情報収集

daiksy.hatenablog.jp

↑上記エントリでも書いたように、基本的には情報収集に最も時間を使いました。

毎朝30分CTOと1on1をし、目についた端からドキュメントを読みあさり、疑問があればまたCTOとの1on1で掘り下げる。主だったMTGを見学し、ひたすら観察する。こんな感じです。

エンジニア全員1on1

エンジニア組織専任のエンジニアリングマネージャとして仕事をするので、社内に会話をしたことがないエンジニアがいる、という状況で仕事をすべきではありません。

そこで、エンジニア全員との1on1を開始しました。

具体的な人数はここでは書きませんが、はてなでは従業員のおよそ半数がエンジニアです。全員1on1と言ってもかなりの人数と話をする必要があり、このエントリを書いている時点で4割ほどとの対話が終わりました。

来月中には終わってるといいな〜。というイメージで引き続き取り組みます。

これだけ大勢の人と対話をしていると、それぞれの開発チームに対して複数の視点から話を聞くことができるので、組織像がかなり立体的に浮かび上がります。

エンジニアリングマネージャとして、組織全体のおおよその地図を頭の中に描くためにも、これはやって良かったと今の時点ですでに思える活動です。

もう一つの目的としては、技術組織のエンジニアリングマネージャは、現場のエンジニアから見るとなんの仕事をするのかよくわからない人であろうと思います。そのため、一人ひとりに自分の仕事を説明して回りたい、という意図もあります。

バックログづくり

今後の技術グループの取り組みの手がかりとなる、バックログづくりに着手しました。

まずは、主だったメンバーで合宿を開催し、現状の課題や将来の展望などを話し合いました。

最終的にできあがったバックログのオーナーは自分です。合宿の内容を咀嚼しつつ、スクラムにおけるプロダクトオーナーがプロダクトバックログをつくる要領で、バックログアイテムを作成しました。

そのバックログアイテムに対して、重要度と困難さという2軸で重み付けをし、これに基づいて取り組む順番を決めていきます。重要で、すぐにできることは素早く取り掛かる、という具合にです。

このバックログの進捗状況をある程度オープンにしながら取り組んでいくことで、技術組織の業務を現場メンバーに理解してもらい、組織が進歩しているという実感を持ってもらいたいと思っています。

まもなくこのバックログがひととおり完成する予定なので、いよいよこれを手がかりにさまざまな問題や課題に取り組んでいこうと思っています。