- 作者: 杉村啓,アザミユウコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/26
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『白熱ビール教室』を読んだ。
これはビールが好きな人も、そうでもない人も、ビールを飲む機会のあるすべての人が読むべき本である。
ぼくが友人にベルギービールを教えてもらったり、クラフトビールに興味を持ちだした頃、ちょうど『もやしもん』のビール編がまとめられた8巻を読んで、ビール醸造についての知識を得た。
- 作者: 石川雅之
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その後、ビールに詳しい友人だったり、行きつけのビアバーや酒屋さんなどから少しずつ学んで、ビールに関する様々な知識を蓄え、ビールを楽しむことがひとつの趣味となっていった。
『白熱ビール教室』は、我々ビール愛好家が長い年月をかけて得てきた知識を、たったの数時間で網羅することができる究極の一冊である。
この本の素晴らしいのは、単にビールに関する知識が得られる、ということだけではない。
様々なビールのスタイルごとに、そのビールはどういう味わいがあって、どのように飲めば美味しく飲めるのか。そのスタイルを飲む際にはどのような香りがあって、どのような部分が強調されているのか。そのようなビールの味わい方を知ることができるのである。
ちょうどこの本を読み終えた日の夜。ぼくは機会があって、とあるお店でピルスナー・ウルケルを飲むことになった。そういえばと『白熱ビール教室』の記述を思い出し、まずはプロの手によって注がれたビールの泡のきめ細やかさを楽しみ、芳醇な香りを楽しみ、キレのある飲み心地を楽しんだ。
これまで何度も飲んだことのあるピルスナー・ウルケルであったが、その夜に飲んだ一杯が人生でいちばん美味しかった。
読むだけで、翌日から飲むビールが格段においしくなる本。ぜひご一読されたい。
- 作者: 杉村啓,アザミユウコ
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