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ソフトウェアエンジニアの越境 - エンジニアも営業を学べ!? -

DevLOVEアドベントカレンダー 越境 12日目の記事です。

今年のテーマは越境。ということで、ソフトウェアエンジニアの現場における「越境」について考えてみようかと思います。

いまいち納得のいかない片方向な越境

「エンジニアも営業的な目線を持ってセールスに貢献すべきだ!」
「エンジニアも自ら企画を立案し、サービスの売上げアップに貢献すべきだ!」

多くのエンジニアが、このような物言いを苦々しい気分で聞いた経験があるのではないでしょうか。

営業職の偉い人は、エンジニアもセールスを学び、営業の視点を持て、と言う。
企画職の偉い人は、エンジニアも企画を学び、サービスを立案しろ、と言う。

ところがエンジニアリングを学ぶ営業や企画の人は少ないし、エンジニアリングを学ばない営業職や企画職が、それを理由に咎められている様子など一度も目にしたことはありません。

なぜエンジニアばかりが開発以外のスキルまで求められるのか。正直納得がいかない。僕も何度もこのような事を偉い人から言われ、その度に反発していました。

しかし少し視点を変えてみると、「セールスを学ぶエンジニア」「企画も立案するエンジニア」はごくごく当たり前の姿であるようにも思います。

エンジニアは元来"越境好き"である

勉強好きなエンジニアの本棚を覗いてみると、面白いことがわかります。

自分の主業務についての技術本に加え、アジャイルに代表されるようなチームビルド本、カーネギー的な自己啓発本、UI・UXに関する本、デザインについて書かれた本などなど…。そのエンジニアが勉強熱心であればあるほど、幅広い分野に関する書籍がその本棚を埋めているはずです。

それは、何ら不思議なことではなく、むしろ当たり前のことのように思います。

優秀なエンジニアほど、その学びにおいては越境したがるのです。

変化の早いITという世界において、自分の引き出しの数を増やしていくことが、生き残りの秘訣でもあります。

僕は今、Webサービスを提供する会社に勤めており、前職ではソーシャルゲームの開発をしていました。これらは、僕が大学を卒業したころには存在していなかった業態であり、新卒で入ったSIからの"越境"の結果今の仕事をしていることになります。わずか10年ちょっとの期間で、IT業界にはそれまで存在していなかった業態が生まれ、ビジネスの主流になりつつあるからです。

学校を卒業してから定年まで約40年ほど働かねばならないとすると、我々の職業人生においては、少なくとも数回、このようなパラダイム・シフトがあり得るだろうと思います。つまり、元来エンジニアという職種は、生き残りのために宿命的に"越境"を義務付けられているのだといえます。

おそれるな!越境せよ!

プロのエンジニアである以上、我々が開発するプロダクトには、対価を得ることが求められます。受託開発で納品の結果、対価を得るにせよ、サービス提供で広告収入を得るにせよ、儲からなければ生活することはできません。

お金を儲けるためには、セールス的な観点は必須であるし、システムによりよい価値を積み上げるための企画力も、重要な能力です。一時期、"フルスタックエンジニア"という言葉がもてはやされましたが、価値の高いシステムを作り上げるエンジニアにとって、営業力も企画力も身につけていて損になることは1つもありません。

なにより、我々エンジニアは"越境好き"であるのだから、変に斜に構えずに学べばよいのだと思います。

ただ、その学びのきっかけが「エンジニアリングを学ばない偉い人に言われたから」というのはたしかに癪に障る部分ではありますがね。

とはいえ、最近のモダンな開発現場においては、エンジニアとデザイナがGithubでissueを管理し、それぞれの成果物をGithub上に集約することで効率化をはかっている、というような事例などもよく聞くようになりました。これも、デザイナさんが"越境"の結果gitの扱い方を学んでくれたことによる成果です。

Webの企画職が、ちょっとしたviewの修正をchatopsでやってしまうような"越境"事例も今やさほど珍しくありません。

このように多くの現場が"越境"の結果、開発スピードや品質を高めていこうとしているという事実があります。

自分の仕事にこだわりを持つからこそ、我々は"越境"をすることでさらなる高みを目指せるのです。