『実践ドメイン駆動設計』を読んでいる

『実践ドメイン駆動設計』を読んでる。まだ読んでる途中なので、読み終わったら感想が変わるかもしれないけれど、とりあえず今の時点で思ったことなどを書いておこう。

本書は「エリック・エヴァンスドメイン駆動設計(以下エヴァンス本)」の副読書として読むのが正しい読み方ではないかな、と思った。

エヴァンス本をある種の「理論書」とするなら、こちらはタイトル通り「実践指南書」といった趣きである。

翻訳本であるが、文体は平易で非常に読みやすく、肩肘をはらずに通勤電車の中などで気軽に読める(616ページもあるので電車で読むにはKindleが必須だけど)。エヴァンス本はわりと体調を整えて読まないとすぐに眠気に襲われてしまうので、最初は本書の読みやすさに感動した。

読みやすいけれど内容は非常にしっかりしていて、DDDのエッセンスは正しく学べそうである。ただ、「ユビキタス言語」「境界づけられたコンテキスト」「集約」「値オブジェクト」といった用語(それこそDDDを語るうえでのユビキタス言語)が最初の方からあまり説明も無く登場するので、やはりある程度エヴァンス本に目を通したことのあることが前提なのかな、と思った。とはいえ、これらの用語に対する解説もおいおい登場するし、自分がエヴァンス本の内容を知っているからそう思うだけなのかもしれない。

今のところの感想としては、とにかく「エヴァンス本と比べて読みやすい」本なので、DDDに興味あるけど難しそう、みたいな人もとりあえず読んでみてもよさそうだ。

実践ドメイン駆動設計 (Object Oriented Selection)

実践ドメイン駆動設計 (Object Oriented Selection)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)