CodeIQ MAGAZINE さんにScala福岡での講演の様子をレポートしていただきました。
そのときのスライドなどは下記エントリにあります。
ありがとうございます!
自分の活動をなるべくブログに残そうと思いつつ、最近サボってたのでまとめて記録しておこうと思います。
『Mackerelサーバ監視[実践]入門』という本を書いてました。
7月頃、の土日にコワーキングスペースに篭っていろいろやっていた記憶があります。もともとは雑誌連載の書籍化で、連載時はぼくはノータッチだったのですが、書籍化にあたっての加筆・修正をいくつかの章で担当していました。
いい本だと思うので、買ってください。
素人ですが、イベントでDJしてました。 当日はお客さんもたくさん来てくれて、けっこう盛り上がったのではないかと思います。DJはまたやりたいです。
Scala関西Summitというイベントのスタッフやってました。ScalaMatsuriというイベントのスタッフもやってます。
関西Summitについては、雑誌にイベントレポートを書かせてもらえることになっていて、先日著者校正が終わったので、落ち着きました。
あとは仕事でMackerelのディレクターを引き続きやってます。
昨日開催されたScala関西サミットでスタッフをやっていました。
スタッフミーティングの議事録などの記録によると、今年の4月16日にキックオフされており、およそ準備期間5ヶ月ほどという感じですね。 キックオフの段階で会場は決まっていたので、実際の準備はさらにもう少し早くから始まっていました。
当初は2トラック + ハンズオンという構想で始まったのですが、プロポーザルを募集したところ前年を大きく上回る応募があり、セッションを採択するミーティングで、急遽もともと控室として抑えていた部屋をセッションにあてて3トラック + ハンズオンに増枠しました。 (その後控室も無事追加で確保できました)
参加者も昨年を上回り、さらに盛り上がりました。
遠方からも多くの方が参加してくださり、"日本を代表するScalaカンファレンス" の一角を担えるように成長してきたのではないかと思っています。
ぼくのスタッフとしての仕事はまだ残っていて、某IT系雑誌にイベントレポートを書く予定です。楽しみにお待ちいただければと思います。
今年もRSRに行ってきた。
毎年、開催が迫ると過去のまとめエントリが検索流入でたくさん読まれているので、今年の知見をアップデートしておこうと思う。
以前のエントリで、 10400mAh のモバイルバッテリー2台持っていって1台しか使わなかった、と書いた。この時持っていたのはiPhone1台だけ。
今年は、iPhone7 Plus と Apple Watchを現地で充電したのだが、これでも10400mAhが2台で充分だった。
金曜日の朝から、日曜日に大阪の自宅に戻るまでの期間、モバイルバッテリーのみで過ごした。iPhoneのフル充電が3回とApple Watchのフル充電が1回。
今年は土曜日が1日中雨で、RSR史上でも珍しいほどの雨量だったらしい。雨男的には雨のフェスには慣れている(大阪のRUSH BALLとか京都大作戦とかだいたい雨である)のだけど、それでも過酷だった…。
天気予報ではほぼ確実に雨ということがわかっていたので、事前に雨対策は怠らないように準備していた。
コールマン ファンスタンドポンチョ ネイビー 2000026969
以前のエントリでも書いたが、レインポンチョ最強。 コンパクトに折り畳めるので、かさばらないから、手軽に荷物に含めることができる。また、丈の長いやつを装備しておくと、湿った地面に座るときにも、ちょうどお尻の下までポンチョが届くので、まったく濡れることがない。
全身を覆ってしまうので、買い物でお金を取り出すときや、お手洗いのときなどが死ぬほど不便だが、「濡れない」というのは長時間のフェスで体力を温存するのには最も重要な要素なので、多少の不便には目を瞑ろう。
長靴はとても悩ましい。あると便利なのだが、とにかくかさばる。大きい長靴を持っていこうものなら、それだけでスーツケースの半分を占めてしまうので、遠距離を長靴を持って移動するのは現実的ではない。
と思っていたのだが、最強のアイテムがある。
日本野鳥の会の長靴である。
[日本野鳥の会] Wild Bird Society of Japan バードウォッチング長靴 LL(27.0cm) ブラウン
雨のフェス会場はとにかく足が濡れる。モッシュピットは沼地で、そこのサークルモッシュに巻き込まれようものなら、丈の短い長靴なら、長靴の中に泥や水が入り込んでいしまい、地獄の様相となる。
その点、野鳥の会長靴は、バードウォッチングで湿地帯に勢い良く踏み込んでも大丈夫なように作られているので、フェス会場の沼地程度ではまったく浸水したりしない。
長靴の最大のつらみは、輸送のしづらさであるが、野鳥の会長靴はコンパクトに折りたためる。普通にスニーカーくらいのサイズまで折りたためるので、持ち運びが全く苦にならない。なので、持っていくかどうか悩むような場合でも、とりあえずカバンに詰めておくか、という判断ができる。
長靴は脱着がとにかく面倒であるが、野鳥の会長靴は伸縮性が強く、かかとをちょっと踏むだけですぐに脱げる!便利の極み!!!
というわけで、来年行きたい人は参考にしてください。
Scala福岡で登壇機会をいただき、お話してきました。
ぼくたちが運用・開発しているMackerel というプロダクトで、2度実施したPlay Frameworkのバージョンアップで得た知見を元に、アプリケーションフレームワークの更新をどうすれば安全にやれるだろうか、という観点でのお話でした。
あえて技術的な側面にはあまりフォーカスせずに、プロジェクトマネジメントの視座からお話することで、ScalaやPlayにかぎらず参考になるような発表になればいいな、ということを意識しました。他の言語の世界をあまり詳しく知らないので、意図通りの発表になったかどうかはわかりませんが…。
Twitterを見たところ、おおむね好評なようでよかったです。
サービスに機能追加しながら運用しつつ、フレームワークやライブラリのバージョンアップについて行くのまじで大変なので、このセッションはplay使ってない僕でもめっちゃ参考になった #scalafukuoka
— Matsuzaki (@matsumana) 2017年7月29日
.@daiksy さんの発表、凄い順当に学びがある発表だ #scalafukuoka
— 水島宏太(ダイエット中) (@kmizu) 2017年7月29日
イベント自体も福岡のエンジニアさんや、東京からも大勢遊びに来られていて、Scalaコミュニティの大きなイベントの1つとして、とても良いイベントでした。スタッフの皆さんおつかれさまでした!!
次は我々がおもてなしする、Scala関西Summitでお会いしましょう!!
"Agile Japan 2017 京都サテライト", "KANJAVA PARTY 2017" で、『リモートチームの道具箱』というタイトルのセッションでお話をさせていただきました。
リモートワークに取り組んでいるチームで仕事をして3年目になりますが、リモートワークは難しいなーというのを常々思っています。
世の中はどちらかというと、リモートワークという素晴らしい取り組みをどんどん推進しようという流れに向いています。リモートワークの推進には僕も賛同するのですが、一方で、「難しさ」の部分があまりクローズアップされません。このまま、導入だけが先行してしまうと、結局「やっぱりリモートワークなんて止めたほうがいいのでは」となってしまう恐れがあって、それを懸念しています。
リモートワークは上手に使いこなせば、柔軟な働き方が促進される良い取り組みだと思います。だからこそ、「難しさ」の部分と向き合って、うまく付き合っていこう、というのを今回のセッションではお話しました。
人類はピラミッド建築の時代から、対面でチームワークをする取り組みは長年に渡って経験しており、それなりに知見も対処法も知っています。リモートワークは、たかだが数十年くらいの歴史で、知見も技術もまだ未熟です。だからこそ、その未熟さと向き合いながら取り組んでいく必要があるのです。
スライドはこちらに公開しました。
ありがたいことに、セッションハッシュタグがトレンド入りしていたので、そちらもまとめました。
セッション中にご紹介した書籍です。
異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
リモートワークは難しい。 在宅を基本とするリモートワークは働き方の多様性という意味で非常に有効だ。
すべての勤務が在宅でなくても、家族の介護や、自身の都合などで任意の日に在宅で仕事ができるだけでも、大きなメリットがある。
働きたいと思っている人が、オフィスに縛られること無く、家庭や個人の事情と両立しながら働くことができるし、チームとしてもメンバーが働けなくなることで生じるリスクを少なからず軽減することができる。
とはいえ、リモートワークは難しいのである。 リモートワークに取り組んでいたいくつかの企業が、その取り組みを断念した、というニュースもちらほら耳にするようになった。
なにがそんなに難しいのか。その要因の大きな部分に、コミュニケーションの難しさがあると思われる。 リモートワークだと、チャットやメールなどのテキストでのコミュニケーションが主流となる。ここに大きな難しさがある。
我々人間は、主に会話によってコミュニケーションをとる。 会話は、単なる言葉のやり取りだけにとどまらず、声の抑揚やお互いの仕草、表情など、非常に多くの情報を伴い、やりとりがなされる。
つまり、対面の会話 > 電話 > 文字 の順に、やりとりされる情報量が減っていくということである。 例えば、わたしが同僚にある依頼をした際に、「わかりました。やっておきます」という回答がなされたとする。言葉の意味としては、相手はわたしの依頼を承諾してくれたようである。 この時、同僚はどのような表情をしているか。笑顔なら、快く引き受けてくれたのであろうし、渋い顔をしていたら、不本意ながら引き受けたということになるだろう。あるいは、声の抑揚によってそういった機微を読み取ることができるかもしれない。文字だけでは伝わらない情報が、こうしてやりとりされているのである。
言葉の受け取り方ひとつとっても、わたしたちには個性がある。まったく同じコミュニケーションのやりとりについて、それをどうとも思わない人もいれば、不快だと思う人もいる。 Aさんに物事をお願いするときと、Bさんにお願いするときとで、わたしたちは無意識に依頼についての言い回しを使い分けているようなところがあるはずである。
わたしたちは、こういった「コミュニケーションの機微」のようなものを探り合いながら、信頼を深め、距離を縮めていく。 「昨日アイドルのライブに行ってこう思った」とか「このような映画がおもしろかった」といったなにげない会話を繰り返しながら、そのときどきの表情や声の抑揚といった感情的なシグナルを受け取りつつ、わたしたちは相手に対する理解を深めるのである。これは、猿の毛づくろいに似ており、「毛づくろいの会話」と呼ばれたりするものだ。
さきほど「コミュニケーションの機微」という表現を用いた。これをもう少し具体的に考えてみよう。
『異文化理解力』という本がある。これは、それぞれの国の文化的な特性が、コミュニケーションに影響を与え、阻害する要因となる。それをお互い理解して、円滑なコミュニケーションを取るために、どういった軸で相手を理解すればよいかを示した本である。
例えば、わたしたち日本人からすれば、欧米人は物事をはっきり主張する。相手からみれば、日本人は何を考えているかよくわからぬ、といった文化的特性によるすれ違いを説明している。これはあくまでも相対的な尺度である。日本人からみたら欧米人ははっきり物事を言うが、欧米の中でも相対感はあって、アメリカ人はネガティブ・フィードバックは比較的オブラートに包むが、フランス人はネガティブ・フィードバックでも率直である、というような見方をする。
異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
この本では、文化的な特性によって差異が出る軸はビジネスおいて以下の8項目であるとされている。
具体的な各項目の言及については書籍を読んでいただくとして、これらの軸による文化的な捉え方の差異が「コミュニケーションの機微」にあたるのではないかと思う。
これらの特性の違いは、欧米やアジアといった文明圏の差異ほどではないせよ、個人の性格によっても異なる。 成果物のレビューに対して、率直な意見を好む人もいれば、遠回しな意見を好む人もいる。こういった個人間の特性の違いは、文明圏同士の差異ほど明らかではないため、なんとなく「テキストコミュニケーションは難しい」といった感覚のようなもので単純に捉えられてしまうのだろうと思う。
本来、オフィスで顔を合わせて仕事をしていれば、こういった差異は「毛づくろいの会話」によって比較的容易に埋まる。ただ、リモートワークのコミュニケーションでは、前述の通りテキストが主軸となるために情報量が不足し、この差異が埋まりづらいのである。
「毛づくろいの会話」の機会を増やせればよいが、それが難しいのであれば、まずは上記8項目におけるメンバー間の個性をマッピングし、相互理解の手助けとしてみてはどうか。
とにかく、まずはコミュニケーションを深めるための相互理解の手がかりを得ることが、リモートワーク成功の秘訣であろうと思っている。
気になる人はぜひ一度この書籍を一読して、コミュニケーションにおける他者の理解の物差しを増やしていただければと思う。