胃カメラ恐怖体験 - 鎮静剤が効かなかった話 -

Endoscope Room

先日受診した会社の定期健康診断(人間ドック)で、胃カメラの再検査を受けるべしという結果が出た。

一昨年の人間ドックで、バリウム飲んでもどうせ異常があったら胃カメラだし、最初から胃カメラのんどくかー、と軽い気持ちでやったところ、この世のものとは思えぬ苦しみを味わった過去がある(喉の抵抗が強いみたい)。

そこで、今年はいかにして楽に検査するかを検討してみた。どうやら鼻から内視鏡を入れるパターンがよいらしいが、会社指定の医療センターでは取り扱っていない。他の病院を探すのも面倒なので、できれば会社指定のセンターで受けたい。

さらに調べると、鎮静剤の注射を打つ、というパターンがあるらしい。なんでも、意識がぼーっとしたり、眠っているうちに検査が終わるらしい。なるほど、それは楽そうだ。

鎮静剤というのは別に眠るわけではなく、本人に意識がないがちゃんと起きているそうで、検査後は普通に歩いて回復室まで行ったりするそうだ。なんだかおもしろ体験ではないか、ということで鎮静剤を使用して胃カメラの検査を受けることにした。

今回は楽に受診できそうだ、と思ったので、前回ほどの憂鬱さはなく、むしろ鎮静剤を投与された状態とはどのような体験なのだろうと半ばワクワクしながら病院へ行く。

受付が終わり、いよいよ検査室へ。

横になってマウスピースを装着され、医師登場。左腕に注射を打たれる。

なるほど、これでだんだん意識が遠のいたりするのだろうな、と期待するも、まったく何も変わらない。普通に覚醒しているし意識もある。

あれ? と思っていると、おもむろに口に内視鏡をねじ込まれる。

オゲエエェェェェェェェェ!!!!

待って待って!!鎮静剤効いてないから!!!と訴えたくてもマウスピースが邪魔をしてこちらの意思を伝えられない。

あまりにも明瞭な意識。喉の奥からこみ上げてくる不快感。流れる涙。無感情に検査をすすめる医師と看護師。

つらすぎる!!!!!!!!!!

昔、「5億年ボタン」という話があったが、あのボタンを押した人物は今のぼくと同じ気持なのではないか。今は明瞭に検査の進捗を認識しているけど、これもやがて数分したら記憶から消えてしまうのだろうか、そんな事を考えていた。

けっきょく僕の意識は最後まで明瞭であった。

看護師さんに「大丈夫ですか、歩けますか?」と言われるがなにせはっきり覚醒しているので普通に歩ける。

回復室で1時間休めと言われたが、たんに暇なだけなのでずっとツイッターをしていた。

鎮静剤が効かない人ってけっこういるらしいですね。。。。

次は面倒がらずに別の病院で鼻から入れるパターンにしようと思う。