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さて。まずは1本のビールをご紹介しよう。 箕面ビールのW-IPAである。
ぼくは、これを世界で一番美味しいビールだと思っている。もちろん、世界中のビールを飲み尽くしたわけではないので、ぼくが今までに飲んだビールの中で一番美味しい、という意味であるが。
- 出版社/メーカー: エイ・ジェイ・アイ・ビア有限会社
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ぼくがクラフトビールを飲み始めたのは、4, 5年前くらいだろうか。それまでは、キリンやアサヒなどの大手のビールしか飲んだことがなく、仕事終わりには大阪の地下街の「生ビール1杯250円!」など書かれたのぼりに誘われて、いかに安く酒を飲むか、という暮らしをしていた。
転機になったのは、ちょうどその頃に知り合った友人に連れられて、ベルギービールを飲みに行ったときのこと。ピンクの象のラベルがおもしろくて注文した、「デリリウム・トレメンス」を飲んで、自分の中のビールに対する価値観が崩壊した。
- 出版社/メーカー: Delirium(デリリウム)
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そのお店のメニューには、初心者向きにyes no 占いのような形式でビールが選択できるシートが添付されていて、それが妙に楽しかった。
"仕事のあとの1杯目だ (いいえ) -> 酸っぱいのは苦手だ(いいえ) -> あなたにオススメのビールはベルビュー・クリークです"
といった按配だ。
ITエンジニアであるぼくは、プログラムのアルゴリズムを書くフローチャートのような形式で様々なビールが選択できるこのメニューがとてもおもしろく、今の自分の気分と逆のビールを選択して、「ほほー。なるほどー。こういう味になるのか」といった遊びなどをした。
ぼくがクラフトビールを飲むのは、「仲の良い友人が好きだったから、それに付き合ってるうちに自分も楽しくなった」というのがその理由なのだと思う。
クラフトビールには基本的によい思い出がいつも側にある。
ベルギービールとの出会いとほどなくして、ぼくは転職をした。
ITエンジニアであることには違いが無いのだけれど、それまでとは全然違う業種へのチャレンジだった。まだ右も左もわからない環境であったその新しい会社は、不思議なことにクラフトビール好きの人が多い会社でもあった。
新しい会社の、クラフトビール好きの上司や同僚に連れられたお店で、冒頭のビールに出会った。W-IPAだ。当時の上司は、自分にとって大好きな人で、それは今でもそうなのだけれど、その人がW-IPAを飲みながら「これはオレが一番好きなビールだ」というような事を言っていた。なにかと他人から影響を受けやすい性格をしているぼくも、そのビールが一番好きなビールになった。
クラフトビールには基本的によい思い出がいつも側にある。