コミュニティで存在感を高めるために -Scala関西Summit各種募集のお知らせ -

summit.scala-kansai.org

Scala関西Summitスタッフの @daiksy です。

10月8日の開催日にむけ、スタッフ一同いろいろな準備を本格化させています。

昨年に開催された前回のScala関西サミット、今年の1月に開催されたScalaMatsuriと、Scalaの大きなイベントでは非常にたくさんの人が参加してくださいます。ここ数年で大きく成長したScalaコミュニティですが、これからScalaをはじめようとされている皆さんも、遠慮無く参加してさらに盛り上げていきましょう。

Scala関西Summitでは現在、スポンサーとスピーカーを募集中です。募集締め切りも迫っているということで、イベントの宣伝を兼ねてそれぞれをご紹介しようと思います。

スポンサーはコミュニティでの存在感を劇的に高めます

Scala関西Summitでは企業スポンサーを募集しています。こちらは一度、所定の期間を経て募集を終了していたのですが、終了後も企業様からのお問い合わせが続いたため、8月5日まで延期することになりました。

スポンサーセッション枠があるゴールドスポンサーは所定枠が終了しているのですが、シルバー・ブロンズそれぞれの枠はまだ募集中です。

シルバー以上のスポンサーは特設ページにて求人やサービス紹介を行うことができます。

Scala関西 Summit 2016 - スポンサー企業 求人・製品情報

毎年「へー、あの企業さんはScalaを採用しているのか」と声が聞かれたり、実際にScalaプロダクトの求人を探しているエンジニアにピンポイントでリーチできるなど効果の高いページになっていると思います。

昨年、Scala採用企業に転職した スタッフの@hayasshi_ も、転職先企業がイベントに積極的にかかわる様子を見てこの会社で働きたいという思いを強めたとのこと。

OSSプロダクトなどを利用して開発を行うチームにとって、そのコミュニティで存在感や発言力を高めるのは非常に重要なことです。実際多くのScala採用チームが、開発に利用しているプロダクトに積極的に貢献しながら品質を高めています。

Scala関西Summitなどの大きなイベントにかかわるのは、自分たちのコミュニティにおける存在を高めるよいきっかけになるのは間違いありません。

スピーカー募集はお気軽に

スピーカー募集は7月31日までとなっています。

Scalaの大きなイベントでの登壇は、大きなプレッシャーがかかるのも理解できます。しかしScala関西Summitでは、幅広い参加者に楽しんでもらうため、いろいろなジャンルのスピーカーを求めています。

Scalaというと関数プログラミングのイメージが強く、大きなイベントではそういったジャンルの専門的な議論が多く行われているイメージがあるかと思います。

しかし、一方で一般参加者の目線で考えみると、専門的な議論をするためにイベントに来る人ももちろんおられるでしょうが、地元で開催される大きなイベントに参加するのをきっかけに、これからScalaを学び始めようかな、という思いで来場される方も多くいらっしゃいます。

そういった「これからScalaをはじめてみよう」という皆さんから、ある程度使いこなして実践的な話を聴きたいという人まで、幅広い層をカバーするために、我々は初心者から上級者まであらゆる層のスピーカーを求めています。

Scalaを少し勉強して慣れてきたので、これから学ぶ人向けに話しをしてみたいな、という気軽な気持ちで構いませんので、ぜひスピーカーに応募してください。

スピーカーとしての参加もまた、コミュニティに大きく貢献する手段のひとつです。

Scalaコミュニティをさらに拡げるために、我々はみなさんの参加を心よりお待ちしています!!

summit.scala-kansai.org

最近の転職サイトではコミュニティ活動歴なども聞かれる

BarCamp San Diego 2

年に1回くらいの頻度で、暇な時にアカウントを持っている転職サイトのレジュメを更新することにしている。

ちなみに転職するつもりはまったくない。

転職サイトに登録して、自分の情報を最新に保っておくと、スカウトメールなどでだいたいの自分の市場価値を推し量れたりするし、スカウトしてくる企業などからなんとなく業界動向を察することができるからだ。

久しぶりに登録画面を開いてみると「習得言語」の欄にScalaとかGoとかSwiftとか最近よく目にするプログラム言語のチェックボックスがある。ここに入力欄があるということは、こういう言語で実際に求人を出す企業が増えているのだろう。

入力項目を更新しつつ、画面をグリグリスクロールしていくと「自己研鑚」という謎の項目があった。

その項目を見てみると、「個人としての技術情報の発信」とか「技術コミュニティの所属歴」といった項目がある。

最近は転職エージェントでもこのあたりをポイントとするようになったようで、自分がかつてエージェントを使って転職活動をしていた頃とは隔世の感がある。

これを逆に考えると、最近のエンジニアの転職活動はこういった項目への入力が当たり前となっていて、他の求職者との差別化要因にはなりにくくなっている、ということなのかもしれない。

そもそもコミュニティで名前が売れてる人はエージェントなんて使わなくても余裕で転職できるだろうし。

ちなみに、別の大手転職サイトの入力項目をメンテしたときはまだこうのような項目はなかったので、転職エージェント業界もいろいろあるようだ。

胃カメラ恐怖体験 - 鎮静剤が効かなかった話 -

Endoscope Room

先日受診した会社の定期健康診断(人間ドック)で、胃カメラの再検査を受けるべしという結果が出た。

一昨年の人間ドックで、バリウム飲んでもどうせ異常があったら胃カメラだし、最初から胃カメラのんどくかー、と軽い気持ちでやったところ、この世のものとは思えぬ苦しみを味わった過去がある(喉の抵抗が強いみたい)。

そこで、今年はいかにして楽に検査するかを検討してみた。どうやら鼻から内視鏡を入れるパターンがよいらしいが、会社指定の医療センターでは取り扱っていない。他の病院を探すのも面倒なので、できれば会社指定のセンターで受けたい。

さらに調べると、鎮静剤の注射を打つ、というパターンがあるらしい。なんでも、意識がぼーっとしたり、眠っているうちに検査が終わるらしい。なるほど、それは楽そうだ。

鎮静剤というのは別に眠るわけではなく、本人に意識がないがちゃんと起きているそうで、検査後は普通に歩いて回復室まで行ったりするそうだ。なんだかおもしろ体験ではないか、ということで鎮静剤を使用して胃カメラの検査を受けることにした。

今回は楽に受診できそうだ、と思ったので、前回ほどの憂鬱さはなく、むしろ鎮静剤を投与された状態とはどのような体験なのだろうと半ばワクワクしながら病院へ行く。

受付が終わり、いよいよ検査室へ。

横になってマウスピースを装着され、医師登場。左腕に注射を打たれる。

なるほど、これでだんだん意識が遠のいたりするのだろうな、と期待するも、まったく何も変わらない。普通に覚醒しているし意識もある。

あれ? と思っていると、おもむろに口に内視鏡をねじ込まれる。

オゲエエェェェェェェェェ!!!!

待って待って!!鎮静剤効いてないから!!!と訴えたくてもマウスピースが邪魔をしてこちらの意思を伝えられない。

あまりにも明瞭な意識。喉の奥からこみ上げてくる不快感。流れる涙。無感情に検査をすすめる医師と看護師。

つらすぎる!!!!!!!!!!

昔、「5億年ボタン」という話があったが、あのボタンを押した人物は今のぼくと同じ気持なのではないか。今は明瞭に検査の進捗を認識しているけど、これもやがて数分したら記憶から消えてしまうのだろうか、そんな事を考えていた。

けっきょく僕の意識は最後まで明瞭であった。

看護師さんに「大丈夫ですか、歩けますか?」と言われるがなにせはっきり覚醒しているので普通に歩ける。

回復室で1時間休めと言われたが、たんに暇なだけなのでずっとツイッターをしていた。

鎮静剤が効かない人ってけっこういるらしいですね。。。。

次は面倒がらずに別の病院で鼻から入れるパターンにしようと思う。

iPhoneを交換するときには2段階認証に注意

先日、飲み屋でうっかりiPhone6を落としてしまい、画面がバキバキに割れてしまった。

AppleCareに加入していたため、翌日の昼休みに職場近くのクイックガレージに持って行くと、20分ほどで交換が終了。昼休み中に新品のiPhoneになった(お値段は7,800円)。

午前中に職場のMacBook Proフルバックアップ*1を取っていたので、帰社後復元。

ひとしきり動作確認していると、ただ1点だけ復元されていない情報があった。

Google Authenticator である。

Google Authenticatorは、オンラインアカウントの2段階認証プロセスで使われるもので、それぞれのログインアカウントに紐付ける形で時限式トークンを発行するソフトウェアである。

ログイン時にアカウントとパスワードを入力したのち、手元のスマートフォンなどでこの時限式トークンを入力してログイン完了、という按配。

ぼくはGoogle Authenticator による2段階認証をサポートしているいくつかのWebサービスで利用していた。

このトークン情報、iTunesフルバックアップからの復元でも、復元されないのである。

Slackなど、だいたい常時ログイン状態が保持されている場合は、ログインが維持されているブラウザから再設定すれば問題ない。また、サービスによっては2段階認証設定時にリカバリーコードが発行されているものもあり、こちらもおおむね問題ない。

問題があったのは、AWSである。

AWSの2段階認証ではリカバリーコードは発行されておらず、ログイン状態を保持していたブラウザもなく、正直詰んでしまった。

ぼくの場合は仕事で利用しているIAMだったので、管理者に連絡してリセットしてもらうことで事なきを得たが、個人アカウントだとちょっとやっかいなことになっていたかもしれない。

blog.yuukigoodman.net

スマートフォンを交換する場合は2段階認証を一時的に解除するなどする必要がありそう。

ご注意ください。

追記(2016年7月27日)

ぼく自身は未確認だけどこういう情報もあった。

*1:暗号化もしていました

青春の一冊を披露するのはとても恥ずかしい

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

青春っていつからいつまでの事をいうのかな?

高校とか大学の頃、本はたくさん読んだはずなのだけど、強烈に印象に残っている本はあまりなくて、この頃は映画とか音楽とかに影響を受けることが多かった気がする。「人生を変えた映画」「人生を変えた音楽」とかはこの頃に出会ったものが多い。あとはこの時期ってやたらと難解な本や変な本を読みまくってたイメージがある。なんか、そういうのがカッコいいと思ってた時期。

自分の人生に影響を与えた本、となるともう少し遡って、小学生とか中学生の頃に読んだ本は強烈に印象に残っているものがたくさんある。『エルマーの冒険』とかぼくと同世代の人ならたいていよく覚えてるのではないかな?

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

人生で一番最初に本を読んでキュンキュンしたのは『伊豆の踊子』で、人生で最初に本を読んで泣いたのは『若きウェルテルの悩み』。すごく良く覚えてる。どんなシチュエーションで、どんな季節で、自分が何を思いながらこの本を読んでいたか、まで記憶してる。

伊豆の踊子 (新潮文庫)

伊豆の踊子 (新潮文庫)

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

どちらも中学1年の頃だ。

あとは筒井康隆にどハマりして読みまくってたのもこの時期。『七瀬ふたたび』を読んで面白くて、その後「エディプスの恋人』を読んで、最後に「家族八景』を読むという七瀬シリーズを変な順番で読んだ。そういえば最近なぜか『旅のラゴス』が流行ってるそうで、それもこの時期に読んだ気がするけどあんまり内容はよく覚えてない。

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

中学の時、いわゆる厨二病的な感性と大槻ケンヂという最悪の組み合わせで彼の本も全部読んでた。『新興宗教オモイデ教』とか今でも時々読み返したくなる。さっきKindle化されてるのを見つけた。

中学2年だか3年だかの時、当時通っていた学習塾で模試を受けた。ぼくは国語の試験が好きで、それは長文読解の問題文ってけっこう面白い文章が多いから、というのが理由なのだけれど、その日に受けた試験の問題文にある小説がでてきた。

人間は仮面をつけて生活せねばならない、という世界が舞台で、その世界である日、主人公が素顔の女の子をみかける。その女の子は仮面を外していて完全に違法なのだけど、それが気になって仕方がなくて...という感じのお話。

試験中だというのにその小説がとても印象深くて、異常に感動して、試験が終わった後もドキドキしながら家に帰ったのを覚えている。

結局、誰が書いたか何という小説なのかが思い出せなくて、ずっと気になっていた。

社会人になって数年経ったある日、mixiのなにかのトピックで、学校の教科書についての議論があって、そこで例の小説についての話題を見かけた。ぼくが通っていたのとは別の学区にある学校で採用されていた国語の教科書に載っている小説だったらしい。

すっかり大人になってからやっと判明したその小説は『素顔同盟』というタイトルだった。

素顔同盟 - 教育出版

ここで全文が読める。

なるほど、とてもよくできたお話だけど、今読んでもあの頃の気持はまったく蘇ってこなくて、寂しい気持ちになった。あのドキドキはなんだったのだろう。

という感じで、思いつくまま「青春の一冊」候補をダラダラと書いてみた。

なるほど、いかにも中学生、という感じのラインナップだ。なんか恥ずかしい。

最近思う勉強会のハッシュタグの付け方

ある勉強会を準備していて、スタッフ間で「当日のハッシュタグどうしよう?」という議論になった。

ここ最近、SNSハッシュタグの付け方がずいぶん様変わりしてきたな、と思っていて、勉強会などで用いるハッシュタグも、少し従来とは違う工夫が必要なのかもな、と思いつつあるので書いてみる。

従来のハッシュタグ

勉強会当日、参加者がTwitterなどのSNSで感想を述べたり実況したりする。時にはそれがTogetterなどでまとめられたりもする。

あとで読み返すときにわかりやすいように、また、普段フォローしていない人も含めて当日の実況の様子を共有したりするために、ぼくたちはハッシュタグをつけてツイートなどをする。仮に、「だいくしー勉強会」みたいなものがあるとして、当日のツイートには #daiksy_study みたいなタグがつくのだろう。

従来のハッシュタグは、このように勉強会やコミュニティのメンバーが、タイムラインの中から自分たちに関わりのある情報をフィルタリングするための用途で用いられてきた。いわばハッシュタグは、コミュニティの内部の人間のために必要だったのである。

最近は、このハッシュタグが、コミュニティの外部に向けられるパターンが増えているような気がする。

最近のハッシュタグ

けっこうおじさんたちには衝撃的な、こんな記事が話題になった。

jp.techcrunch.com

そう。若者は目当ての情報を検索するときに、Googleは使わないらしい。

そもそも、Googleはリアルタイムな情報を検索するのに向いていない。 たとえば、通勤中に電車が遅延している。今、この瞬間同じ体験をしている人の情報をリアルタイムで知りたい、という場合、僕らは何を検索するだろう。Twitterとか、Instagramとか?

f:id:daiksy:20160329115045p:plain

この画像は、今、このブログを書いている瞬間のTwitterトレンドだ。 Twitterのトレンド、ふと気が付くとTwitterのWebUIのかなり目立つ部分に表示されるようになっている。

ここにハッシュタグが出てくる。そう、今この瞬間に世の中で話題になっているキーワードとしてだ。

Instagramの人気アカウントなどを見てみると、1枚の写真に4つも5つもハッシュタグがついてる。 自分でやってみるとわかるが、Instagramハッシュタグをつけて投稿すると、びっくりするくらいフォロー外の人から"いいね!"がつく。

最近、リアルタイムな情報を検索する場合、人々はSNSハッシュタグを検索するようだ。

こういう流れの中で、前述の#daiksy_study みたいなハッシュタグが、トレンドに出てきたとして、それを目にする人はどう思うだろう?

ハッシュタグは、内部の人間が共有するツールであるというよりも、コミュニティの外部の人に向けた側面が最近強くなっているように思う。

そういう観点で、勉強会のハッシュタグを見なおしてみるのもいいかもなー、と最近考えている。

勤め先が上場しました

ぼくは、はてなという会社に勤めています。

その会社が、上場しました。

とはいえ、ぼくが入社したのはたかだか一昨年のことなので、ぼく自身は上場に貢献したとは思っていなくて、これまではてなという会社の成長を支えてきた先輩たちの力によって成し遂げられたことだと思っています。

そういうこともあって、「自分もいわゆる上場企業の社員になるのかー」という感想はあれども、いざ上場を迎えるにあたってどのような気持ちでいればいいのか、正直わかりませんでした。

いざ、上場の日になってみると、役員の人たちのセレモニーの様子が社内Slackに流れてきたり、オフィスにひっきりなしにお花が届けられたり、同僚とオフィスのテレビで社長の生出演の様子を鑑賞したり、お祭りのような1日でした。

人生にはいくつか、大きなお祝いごとがあります。たとえば、志望する学校に合格することだったり、結婚することだったり。

上場の日に、いろいろなセレモニーや、テレビの取材などがあり、それに笑顔で対応する同僚の様子をみていると、会社というものにもこういう大きなお祝いごとがあるのだな、と楽しい気持ちになりました。

人に誕生日があるように、会社にも創立記念日があり、こういう節目のお祝いごとがある。 大好きな友人のお祝いごとに立ち会えるのが嬉しいように、会社のお祝いごとに社員として立ち会えるのは、とても幸せなことだな、と思ったのでした。